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脂肪肝

脂肪肝とは

肝臓内に脂質が蓄積した状態を脂肪肝と呼びます。通常の脂肪肝であれば、肝臓に炎症が起こったり、肝硬変、肝がんに進行したりするケースは少なく、10年間フォローしても5%以下と言われています。

原因

しかし、肝臓の健康が悪化する原因の一つにお酒の飲み過ぎがあります。アルコール性脂肪肝の場合は、毎日大量にお酒を飲み続けると、確実に肝臓はダメージを受け、アルコール性肝炎、肝線維症、肝硬変へと進む恐れがあります。

お酒の飲み過ぎ以上に多いのが不摂生な食生活による肝炎です。これを非アルコール性肝炎といいます。肝臓に沈着する脂肪のほとんどは中性脂肪です。中性脂肪は、脂質だけでなく、余分なブドウ糖からもつくられます。そのため、脂肪だけでなく、糖分の摂り過ぎも脂肪の蓄積につながります。食生活の乱れや、過度のダイエットによる極度の飢餓状態もリスクとなります。

また、脂肪肝は肝炎だけではなく、糖尿病高血圧など生活習慣病の前段階と考えられます。このようなことを防ぐために、生活習慣の見直しが必要となります。

肝臓におすすめの食材

バランスの良い食事は、主食・主菜・副菜で栄養バランスをとることが大切です。食事の最初に野菜を食べたり、食物繊維が豊富な食品を摂り入れることも有効です。栄養のバランスを考える場合、6つの食品群を参考にして、各グループからまんべんなく選ぶようにしましょう。

第1群 タンパク質が多く、主に筋肉や血液になる。
(例)魚、肉、豆腐、卵など
第2群 カルシウムが多く、骨や歯をつくる。
(例)牛乳、チーズ、ヨーグルト、しらす干し、のりなど
第3群 色の濃い野菜でビタミン・ミネラルが多い。
(例)ほうれん草、人参、ピーマン、かぼちゃなど
第4群 色の濃い野菜や果物でビタミン・ミネラルが多い。
(例)キャベツ、きゅうり、なす、みかん、りんごなど
第5群 穀類やいも類で炭水化物が多い
(例)ごはん、パン、めん類、イモ類など
第6群 油脂製品で脂質が多い
(例)油、バター、マーガリン、マヨネーズなど

糖質の摂りすぎには注意が必要です。ご飯、うどん、ラーメン、スパゲッティ、お好み焼き、ピザなど主に主食として食べられる食材を食べ過ぎてしまうと、脂肪肝になりやすいと言われています。スナック菓子や清涼飲料水にも砂糖がたっぷりと使われているため、注意しましょう。

運動

体に溜まった余分な脂肪を燃焼させるには運動が有効です。丈夫な筋肉によって代謝が盛んになり、脂肪がつきにくい体ができるからです。ウォーキングと筋トレなど、有酸素運動と無酸素運動をバランスよく行なうことが理想です。

ストレス

肝臓はストレスの影響を受けやすいと言われています。自立神経が乱れると大量の活性酸素が発生し、肝臓にも悪影響が出ると考えられています。ストレスを軽減するためには、気持ちが軽くなる気分転換や、質の良い睡眠、入浴やストレッチでリラックスすることが有効です。

まとめ

早期発見のためには、年に1度、健康診断を必ず受診することが大切です。

脂肪肝は高度になると倦怠感が現れることもありますが、ほとんどの場合、自覚症状がなく放置してしまう人が多いです。

アルコール性の場合は禁酒、肥満や糖尿病があれば、適正カロリー内でバランスの良い食事を心がけ、積極的に運動を取り入れ、生活習慣の見直しをすることが大切です。他の病気の薬物治療や、遺伝的な要因が原因の場合は、医師の治療のもと原因を改善します。

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