食道がん
食道がんは、胃がんや大腸がんに次いで多い消化器のがんです。
症状
食道壁内にとどまる食道がんは、進行するまで明らかな症状が現れにくいです。
早期では、無症状、わずかにしみる感じがある程度です。
進行した食道がんが食道内腔を狭めると、つかえ感や嚥下困難、摂食量の減少による体重減少などがあります。
原因
喫煙、飲酒、高塩分食などが発がんのリスクとなります。
検査
内視鏡検査、造影検査、超音波内視鏡、CTなどの画像検査。
当院では内視鏡検査を実施することができます。
治療
食道がんの治療は、早期のものは内視鏡治療、進行したものは手術療法が選択されます。
リンパ節転移の可能性が低い、ごく浅い早期のがんが内視鏡治療が適応となります。
食道は胃より下の消化管と違い、頸部や胸腔にもまたがっていて周囲には呼吸、循環に関わる臓器や血管、神経などが豊富にあります。
食道がんはリンパ行性転移や直接浸潤（がん細胞が周囲の組織や臓器に広がりやすく）周囲組織からの症状が初発症状となることもよくあります。
手術療法は、内視鏡では完全に切除することが難しい、深さがある、遠隔転移、周囲組織への浸潤がない場合に選択されます。
進行度により、術前や術後に化学放射線療法を併用する場合もあります。
内視鏡、手術療法以外では、化学放射線療法が根治治療となり得る場合があります。