アレルゲン(アレルギーを起こす物質)には、ダニ、カビ、花粉、食物などいろいろなものがあります。
症状は皮膚のかゆみ、発赤、蕁麻疹(じんましん)、皮疹などの皮膚症状や、その他、咳、ぜん鳴(息をする時にゼーゼー・ゼロゼロ・ヒューヒューという音が聞こえる)、呼吸困難などの呼吸器症状、目、唇、口の中などのかゆみや腫れ、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの粘膜症状、腹痛や下痢などの消化器症状など、様々です。症状の程度は個人差があり、軽症から重症まで様々です。
診察時は、 いつから、どんな時に、どこが、痛い、苦しい、かゆいなどの症状を詳しくお聞きします。皮膚症状などでは写真を撮っておくと診療に役立つこともあります。これまでにかかったアレルギー疾患や治療中の場合は、これまでどんな治療をしてきたのか、家族(血縁関係のある)にアレルギー疾患の人がいるかなど質問します。それらと症状をもとに、丁寧に診察し治療を進めていきます。
アレルギー症状には、アナフィラキシーショックという命の危険に関わる場合があります。アナフィラキシーとは、比較的強いアレルギー症状が皮膚、呼吸器、消化器など複数 臓器に出現した状態です。症状が進行し、血圧が下がり始め意識もうろうとしてきたり、意識障害を認めたりした状態がアナフィラキシーショックです。ショックは生命の危機を伴います。早急で適切な治療が必要であり、ショックにはアドレナリンが唯一の治療薬です。有事の場合はすぐにご連絡ください。