嘔気、嘔吐
胃より下の消化管内容物が食道を通って口腔へと逆流し、体の外に排出される身体の防御運動です。様々な刺激が脳の延髄にある嘔吐中枢を介して嘔吐を誘発し、嘔気を伴うことも、伴わないこともあります。
嘔吐を引き起こす刺激
①脳の不快という感情
不快なものに対する視覚、嗅覚、味覚などの知覚や記憶などは脳の大部分を占める脳の司令塔の大脳の不快という情動を誘発し、それによって嘔吐中枢が刺激されます。
②脳の血流障害
嘔吐中枢を直接刺激する頭蓋骨内の圧力が異常に高くなる頭蓋内圧亢進や脳血流障害などの場合、嘔気を伴わない突然の嘔吐となります。
③血液の中の物質
様々な薬物、生体内の代謝によって生じる代謝産物、ホルモンなどの血中物質は、化学受容体誘発帯という部位を通り、嘔吐中枢を刺激します。
④乗り物酔い
⑤中耳炎や内耳疾患
⑥口腔、咽頭粘膜の物理的刺激
⑦消化管壁に対する物理的刺激
*嘔吐に意識障害を伴った場合は、吐いたものを誤嚥してしまう恐れがあるので、体を横向きにすることが重要です。
嘔吐の原因は幅広いので、問診や診察、検査を行ない、診断をつけ、治療を行ないます。吐き気止めの内服薬や、点滴にて吐き気を落ち着けることができます。
