便秘
便秘は排便回数が著しく減少した状態といい、排便困難や腹痛、腹部膨満感などの症状を伴います。排便習慣は個人差が大きいため、患者さんの訴えに基づいて診療します。
便秘の原因
便秘は、大腸の中の便の輸送が滞ることで起こります。停滞した便から水分が吸収され続けて硬くなり、さらに排便が困難になるという悪循環が生じます。
便秘は、便の通過を妨げるような大腸が狭窄していることが原因となる場合と、腸管の機能的な異常が原因となる場合があります。
便秘の治療
大腸の狭窄の原因としては、大腸がんなどの腫瘍や、炎症、腹部の手術後の癒着(臓器がはりついた状態)があります。これらの原因の除去が治療の基本となります。
また、腸管の機能的な異常は、大腸の運動低下によって便の通過時間が延長している状態や、ストレスなどが原因で大腸の一部が収縮したままの状態になり、便が輸送できなくなった状態、排便の反射が起きたときに意識的に排便を我慢することを繰り返すうちに、直腸に便があっても便意が起こらなくなる状態があります。
これらは、まず「食物繊維の多い食事」「適度な運動」「規則的な排便習慣の確立」を心がけることが大切です。
食物繊維の多い食事
1日3食、バランスの良い食事を心がけましょう。野菜や海藻、豆類などに多く含まれる食物繊維を摂ること、水分補給の十分な摂取を意識しましょう。乳酸菌などのプロバイオティクスの摂取により腸内環境が良くなり、排便回数が増加するなど便秘の改善につながります。
適度な運動
身体を動かすことで血流が促進され、腸の動きもよくなります。副交感神経が優位になる有酸素運動が効果的であるといわれています。日常生活で歩くことを心がけたり、20〜30分のウォーキングなどがおすすめです。
規則的な排便習慣の確立
時間がない、便意がないなどの理由で朝トイレに行かない人も多いかと思います。便意がなくても、決まった時間に行くことが大切です。毎朝のトイレが日課になるように習慣づけましょう。
