下痢
水分の多い便が排出されることを、下痢といいます。様々な病気が原因で下痢が起こります。感染性胃腸炎による下痢などがあります。
消化管には、1日約9リットルもの水分が流入します。そのうち、便中に排泄されるのは、正常では0.1リットル程度です。したがって、腸管での水分吸収が不十分になると下痢が起こります。消化管で吸収できない種類・量の食べ物をを食べたり飲んだりしたときに、小腸での吸収に障害があると、腸管内に水分を保持する物質が多量した結果、水分の吸収ができなくなり下痢が生じます。また、腸管の蠕動運動が速く進みすぎる過敏性腸症候群などでは、水分の吸収が十分に行われず下痢となります。
さらに、腸管内腔への水分流入量が増加する下痢もあります。食中毒を起こす黄色ブドウ球菌、コレラ菌、病原性大腸菌などが産生する毒素に汚染された食べ物を食べることにより、腸管粘膜を刺激されて、大量の電解質と水分を分泌させ、水様性の下痢を起こします。
下痢の一番の問題は、脱水と電解質異常が起こることです。電解質とはナトリウム、カリウム、クロールなど体内で重要な役割を果たす物質です。下痢は細菌やウイルスを体の外へ出そうとして起こる防御反応です。そのため、なるべく下痢止めは使わずに、腸管を安静にして回復を待ちましょう。水分と電解質の補充を口から、もしくは点滴で投与する必要があります。
整腸剤を処方することもあります。
*病原体が便の中に潜んでいることがあります。処理する際は、使い捨ての手袋とマスクをつけ、汚れた床は塩素系の消毒液を使い消毒しましょう。
